令和4年11月23日(水・祝)岡山県立図書館でのセミナー&専門職による無料相談会
令和4年11月23日(水・祝)、岡山県立図書館にて、遺言に関するセミナー及び無料相談会を開催しました。
セミナーでは岡山地方法務局の遺言書保管官に自筆証書遺言書保管制度についてお話をいただきました。
今回のセミナーには現地での参加者だけでなく、webでの参加者もいらっしゃいました。遠方に住んでいるので現地までは行けないけれども話を聞いてみたいと思われている方などに対しても話を聞いていただける機会をご提供できたことは良かったと思います。
セミナー終了後には、司法書士、税理士、土地家屋調査士、法務局職員が相談員となり、無料相談会が開催されました。
例年と比べると相談に来られた方の数は少なかったですが、1件の相談に対して1業種では対応しきれない相談も多々あり、改めて他業種の方との連携は必要不可欠であると感じました。
このことは普段の業務でも同じ、と感じておられる会員の方もたくさんいらっしゃると思います。岡山青司協では他業種の方々との交流と知識の向上を目指して合同研修会を企画する場合がありますので、会員のみなさまにおかれましてはぜひともご参加いただけたらと思います。
今回の図書館相談会は節目の10回目となりました。先輩方が続けてこられたこの相談会を今後も皆様のお役に立てるように続けていきたいと思います。
パラダイムシフトコミュニケーション®️講座 第1回・第2回
(最初に小声で申し上げますが、5000字くらいあって長いのでよろしくお願いします)
5月11日、25日に行われた「集客力向上・業務処理を加速するための連続講座」の第1回・第2回に参加しました。
この講座は、医療福祉や行政をご専門とされる佐藤和美先生を講師にお招きし、パラダイムシフトコミュニケーションという技法を体験するものです。
といっても、まず「パラダイムシフトコミュニケーションって何?」というところからスタートするわけですが、ざっくり申し上げますと、「それまで当たり前だと思っていた考え方を変えて臨むコミュニケーション」とイメージしていただければ近いと思います。
私が参加した第1回・第2回においては、コミュニケーションの大きな柱である「聞く・伝える」のうち、「聞く」に焦点を絞った講義が行われました。
表題として掲げられた「透明な聞き方」とはどんなものなのか。ただ黙って相手が話すのを聞いているだけだとしたら、相手に「話を聞いていない」と思われるだけなのでは?と、講義に入るまでは内容の想像が全くつきませんでした。
まず驚いたのは、某保険会社の社員に対して、「相手の話を聞く時に自分がどのような態度をとるか」というアンケートが行われ、分類してみると72通り12パターンものスタイルがあったというお話でした。人の話を聞くときのスタイルがそんなに幾つもあるとは思いもしませんでした。また、「聞く」ことに焦点を当てた講義らしい「コミュニケーションは伝えることから始まるわけではない」という講師の佐藤先生の言葉が印象的でした。
体験型の講義であるため、ほとんどの時間は講師から投げかけられた問いに対して答えたり、グループやペアになって、出された課題について話す+聞く、というスタイルで進行します。
最初に、佐藤先生が「会社を辞めたいと思っている人」として受講生に相談を持ちかけるというデモンストレーションが行われました。ここでは、指名された受講生が返事をするのですが、「いつもの自分で応対する」という指示だったので、その通りに応対しました。その内容自体は特筆すべきことではなく、よくある会話の流れだと思ったのですが、一通りのデモンストレーションが終わった後、受講生の応対のパターンを分別してみると、同情や励まし、アドバイスなどに分類できることがわかりました。
その後、今度は受講生がペアになって、同じく「会社を辞めたい人」として相談をする、というワークが行われ、それぞれが相談する側と聞く側を体験しました。そして、デモンストレーションの時と同じく、お互いの応対について分類・評価をします。ここで興味深いのは、自分が意図していたことと、相手の受け取り方が違っていた、というようなことが、ほんの3分ほどのワークの中でも起こるということでした。
次に行われたデモンストレーションでは、1つのシチュエーションにおいて佐藤先生が12種類のパターンで応対するので、①次にまた同じ人に相談したいと思えるか ②自分のことをしっかりと扱ってもらえていると感じるかどうか という観点で観察することになりました。
佐藤先生が提示してくださった12種類の応対は、誰でも日常的にしてしまっているものだったのですが、不思議なことに、それを抽象化して表現されると、そのどれもが「相談者を蔑ろにしている」ように感じられました。
結果、「透明な聞き方」は12のいずれでもない、という結論になるのですが、これが講義の冒頭で示されていたとしても、私はすんなりと受け入れられなかったかもしれません。多少迂遠とも感じられるようなデモンストレーションとワークを経て、自分の中にそれが受け入れられる下地が出来上がったところでこの結論が示されたことで、素直に受け入れられたように思います。
しかし、12のパターンを日常的にやってしまっている私は、どうすれば「透明な聞き方」をすることができるのでしょうか。
そこで示されたのが「同意・同感・理解≠共感」でした。
初めは「相手と同じように感じるのだから、同感≒共感では?」と反発したくなったのですが、「同意・同感・理解」とは「あなたの置かれている状況はわかりました。なぜなら私も同じような経験があるからです」と、相手が話をしているはずのステージにずかずかと入っていって、相手ではなく「私」が主役になってしまうことを指すのだと解説され、またも「同意・同感・理解≠共感」がスッと腑に落ちたのでした。
それでは「共感」とはなんなのか。ここでいう「共感」とは、「あなた(=相手)」を主語としてみることだ、といいます。例えば相手が「今日は学校に行きたくない」と言っている子供だとしたら、「あなたは今日学校に行きたくないのね」と、まずその感情を受け止めることだそうです。(未熟者の私は瞬時に「何甘えてんだ学校へ行きなさい」と言ってしまうところです)
まず相手の言葉をそのまま聞き、聞いたことによって湧きあがった感情(先の私の例でいえば「怒り」)は一旦脇に置いておき、相手の言葉を聞くことに集中します。この「ただ聞く」という行為が、相手の思考を先に進ませ、本当の自己決定を引き出すのだそうです。
そうして聞き続けることで相手が次第に「本当に必要としている情報」を出してくれるようになり、そこから相手のニーズを探ることができれば、相手が本当に必要としているものが何かということが明確になります。その段階で相手に対して発するアドバイスは、すんなりと相手に受け入れられる状態になるということでした。
ところが多くの場合、「何もしないこと=悪いこと」というような考え方になってしまいがちだと思います。ここで必要になってくるのがパラダイムシフト、すなわちこれまで当然だと思っていた考え方を変えることです。つまり「何もしないこと≠悪いこと」。ここでも佐藤先生の「同情は、相手と一緒に溺れているのと同じこと」という言葉が印象的でした。慣れるまでは時間がかかりそうですが、これが活かせる場面では思考のスイッチを切り替えてやってみようと思います。
長くなりましたが、ここまでが前半の前半、第1回のレポートです。以下、第2回のレポートへと続きます。
第2回は、第1回で行われたスキルを実践してみた、あるいは実践しようとしてできなかった場面を振り返り、実践した結果どうだったか、また実践できなかった場合にはなぜできなかったのかを共有するところから始まりました。
その中で、受講生からは「話をしてくれる相手に対しては有効に作用したと思う」「話をするのが苦手な相手に対しては実践しづらく、結局沈黙を恐れて自分から色々と質問してしまった」というような事例が共有されました。対応する相手を選ぶスキルなのかもしれない、と私も思っていました。
しかし佐藤先生は、「相手がたくさん話してくれた時の自分はどうだったか?」を考えてみましょう、とアドバイスをしてくださいました。
つまり「話したい相手→黙って聞くことができる」「話したがらない相手→質問を投げなければならない」ではなく、「相手が話し出せるように自分が変化するべきだ」というのです。(これもパラダイムシフトということですね)
ここで気をつけなければならないのは、相手が話し出せるように反応しようとするあまり、安易に同意・理解を示してしまってはいけないということです。話し手は、こちらが同意・理解を示すと、「自分は正しいのだ」という感情を持ち、訂正がきかなくなります。お互いに会話の方向性が同じである場合には問題ありませんが、こちらが一度逆の方向性を持つアドバイスをした場合に、話し手はそのアドバイスが受け入れられなくなるのです。
そのようなことにならないためにはどうするか。
佐藤先生は、①事実の明確化 ②感情の明確化 ③まとめ の3つのステップを用いて、絡まった感情を解きほぐすことができるといいます。
例として、隣の席に苛立った男性が座ってきた場面を想定し、会話をしてみるというデモンストレーションが行われました。
男性との会話の中で、事実のみを拾い上げ、感情や自分の評価を入れないように返答するのは、かなり大変でした。そもそも、なんと返事をすればいいのかわからないのです。苛立った初対面の相手に対して言葉をかけるシチュエーションがまずありません。しかし問題はそこではなかったのです。
私はこのデモンストレーションを通して、相手と会話をするときに、いかに自分が相手の言葉から勝手に相手の事情を想像し評価していたか、ということに気づきました。勝手な想像と評価をもとに返事をするので、「事実のみを拾い上げる」という目標を達成することができないでいたのです。これは、自然にできるようになるにはトレーニングが必要だなと感じました。
シンプルに事実と感情を切り分け、事実のみを拾い上げて相手に返す、というやり方で、相手に思考を促せば、相手自身が様々な思考を経て自分で答えを導き出すことができるのです。
しかも、3つの要素を用いて相手の話を聞くということは、ただ黙って聞いているわけではないので、第1回の「ただ黙って聞く」よりも、さらに相手との会話が前進します。「人に話をすると思考が整理できる」という状態は、こういう時に起きるのだと思います。
ただ頭の中でぐるぐると思考を巡らせていると、本当はなんでもないようなことが、とても困難で大仰なことのように思えてくることは、私にはよくあります。そんな時でも、話を整理して聞いてくれる人がいると、思考がホワイトボード上に書かれて整理されていくかのようにクリアになっていくことでしょう。ここで重要なのは、一人で考え込むのでなく、「人が聞いてくれる」というところです。無論、聞き手の方は「聞き手と話し手の境目がなくなるように聞く」ことを心がけ、聞き手の評価は入れずに、事実と感情を切り分けて返事をすることが大切です。
講義の終盤には、「アップセット」の状態から、通常の状態へ戻る(講義の中では「アップセットからおりる」という表現がされていました)ことについてのお話がありました。
「アップセット」とは、逆上し、狼狽えて、ものごとがめちゃくちゃになり、適切に扱えない状態を指します。いわゆる「テンパる」状態に近いと思います。
この状態になると、通常できていることができなくなり、無用なトラブルや失敗を招くことに繋がります。しかし、アップセットから「おりる」ことができれば、嵐が過ぎ去ったように頭の中がクリアになり、通常よりもハイパフォーマンスな動きをすることができる場合もあります。例えば寝坊して大慌てで目覚めた時、いつもより時間がないのに素晴らしい動きで寝坊のタイムロスをリカバリーし、時間に間に合わせたという経験がある方もおられるかもしれません。
このように、アップセットが起きたとしても、そこから「おりる」ことができればいいだけなので、まずは「自分(または相手)がアップセットになっている」と認識し、そこから脱するための対策を持つことが大切なのだと佐藤先生はいいます。
その対策とは、①自分がアップセットになるきっかけ(トリガー)を知っておく ②自分のルーティンを決めておく ③アップセットしていると気がついた時には「自分はアップセットしている」と宣言してみる だそうです。
これらの対策により、ふと我に返ることができるようになれば、「アップセットしている自分」と「アップセットしていない自分」のうち、「アップセットしていない自分」の方が動き出そうとしている状態に近づくことができます。この「アップセットしていない自分」に意識を主導させることで精神が落ち着きを取り戻し、アップセットから「おりる」ことができるでしょう。
次に、相手がアップセットしているな、と感じた時には、これまで述べた「透明な聞き方」のスキルを用いて相手の思考を明確化することで、相手をもアップセットから「おろす」ことができるかもしれません。
ここまで、「透明な聞き方」と題して、「話し手がどんどん話をしてくれるような聞き方」の講義の報告をさせていただきました。
まとめますと、
1 話を聞くときには主語は「あなた」
2 同感・同情・理解≠共感
3 ①事実の明確化 ②感情の明確化 ③まとめ の3つの要素を用いて返事をする
ということになります。
私を含め、人から話を聞く時に「良い聞き手」でありたいと思う人にとって、とても学びの多い講義だったと思います。後半の「伝え方」も、どんな講義になるのか、どんな変化がもたらされるのか、興味深いです。
(月報にも今回の研修の受講レポートを投稿していますが、これの半分くらいの分量ですので、はぁ?5000字?と、読む気が起きなかった方は是非そちらを。。。)
(大木)
R3.4.17(土) 創立50周年記念式典・シンポジウム
去る4月17日(土)、サンピーチOKAYAMAのピーチホールにて、下記のとおり創立50周年記念式典・シンポジウムを開催いたしました。
今もなお新型コロナウイルスの感染拡大が続いている中で、本式典への参加について悩まれた方が多くいらっしゃったと存じますが、そのような中でご参加くださった皆様、ご参加は難しかったとしても気にかけてくださった皆様、心より御礼申し上げます。
岡山青司協は昭和45年に創立され、令和2年度に50周年を迎えました。当初の予定では令和2年11月に湯原温泉で記念式典・祝賀会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日程の延期、会場変更、そして祝賀会の断念を経て、感染防止対策を徹底したうえでの開催を目指して準備を進めてきました。そして、当会において策定した「創立50周年記念式典の開催に関するガイドライン」に基づき、開催前日までに中止の基準を満たしませんでしたので、無事に開催の運びとなりました。
次 第
(1)開会の辞
(2)会長挨拶
(3)来賓祝辞
(4)シンポジウム『岡山青司協の これまで と これから』
第1部「これまでの岡山青司協」
歴代会長によるパネルディスカッション
第2部「これからの岡山青司協」
ワールドカフェ形式による意見交換
(5)閉会の辞
(6)記念撮影
第1部 これまでの青司協(歴代会長によるパネルディスカッション)
パネリスト:國貞繁樹 氏、人見一 氏、中桐達雄 氏、佐藤順一 氏、岩田豪 氏
コーディネーター:赤木智江 氏
第1部は、歴代会長5名のパネリストの皆様に、コーディネーターの赤木さんより主に4つのテーマの質問をして、会長を務めていた頃の活動の内容や当時の想いについてのお話や、全青司や本会との関わりという視点で考える岡山青司協の意義や独自性などについてのご意見等を窺うというものでした。質問の内容は、①自己紹介・会長を務めた頃の時代背景や青年会活動で印象に残っていること、②全青司との関わりについて、③本会との関わり・住み分けについて、④これからの岡山青司協に期待することです。
パネリストの先生方が取り組んでこられた活動、例えば市民法律教室、大阪全国研修会での分科会参加、登記簿謄本証明手数料値上げ反対運動、全青司全国大会、高金利引き下げ運動、憲法をテーマにした中ブロ研修会、45周年記念冊子編集、反貧困キャラバンやホームレス支援、コロナ相談会、東京レインボープライドへの参加など(これはごく一部です)内容は多岐にわたりますが、当時の時代背景の中で、青司協として市民に対してできることは何かを真剣に考えたうえで様々な社会活動に積極的に取り組んでこられたのだという、活動をするに至るまでの経緯や想い、その経験を通して考える岡山青司協の意義等についての意見を聞くことができたことは、現在進行形で役員である立場で視野が狭くなっている自分にとって、とても大きな収穫でした。
先輩方の活動に共通していることは、代書屋と依頼者から言われていたときからのメイン業務である登記業務とは別の活動に、まだ司法書士の認知度が低く、簡裁代理権もない頃からでも積極的に取り組んできたという点であると思います。すぐに仕事にならなくても、すぐに答えがでないようなことでも、社会に還元するため、市民のニーズに答え、困っている人を助けるため、さらには法制度をよりよくしていくために必要だと思うことに取り組んでいく、そのような姿勢があったのだと感じました。
個人的に強く印象に残ったのは、人見先生の「やろうと思えばいくらでもできる。するかしないかの問題と思う。やるとなれば皆がサポートしてくれる。」という言葉や、中桐先生の「青年会は先々のことを考えるのではなく、人を助ける、目の前の人のために何ができるかを突き詰めてやっていって、突き抜けていったときに、やってよかったなという満足感や、社会的な成果が得られるのではと思っている。」「概念だけの戦いをやっても意味がなくて、具体的なイメージをもって議論することが大事。」という言葉で、自分自身が思い切った活動やそれに伴う議論を避けているなと感じていましたので、今の自分に刺さりました。
また、父 國貞繁樹の、司法書士がほとんど対外的な活動をしていなかったという中で取り組んだ市民法律教室が今の岡大やロースクールでの授業につながっているので嬉しく思う、という話は、思い切って活動することが青年会の強みであって、それが当時夢だと言っていた成果にまでつながることもあるのだと思いました。
また、佐藤先生が全青司の部員として各地で講師活動をされてきた中で、他会と比較して見る岡山青司協の特色についてのお話は、中にいると見えないことであり、他会では少人数で全国大会等を準備しているところもあって、岡山は人材に恵まれているということは発見でした。
そして、岩田前会長は新型コロナウイルスの影響を受けている中でも、持ち前の柔軟さで完全オンラインでの中ブロ研修会及び総会の開催をすることができたことや、コロナ相談会に毎回参加されてきたということで、未だ続くコロナ禍で、今後もその姿勢を引き継いでいかなければと改めて思いました。
第2部 これからの岡山青司協(ワールドカフェ形式による意見交換)
第2部では、まず各テーブルでテーマについて意見を交換し(第1ラウンド)、その後、各グループに1名いるホスト(実行委員)を除いた者が「旅人」として別のテーブルへ移動してそこで第1ラウンドのテーブルで出た意見を共有し合った後(第2ラウンド)、また元のテーブルに戻って旅人が第2ラウンドで聞いた意見の中で、元のテーブルでまだ出ていなかった意見を共有する(第3ラウンド)という流れで行われるワールドカフェ形式での意見交換がされました。テーマは、「司法書士が目指すもの」と「岡山青司協が目指すもの」です。
まずは、ワールドカフェ形式についてですが、この形式での意見交換は初体験だったのですが、他のテーブルの意見をまんべんなく短時間で共有できたので、このワールドカフェ形式はとても画期的だと思いました。
そして、意見交換の内容についてですが、やはり人が集まり話し合うことで自分の考えていなかった意見が沢山出てくるものだなと思いました。出た意見をほんの一部ですがご紹介させていただきます。
①「司法書士が目指すもの」(「岡山青司協が目指すもの」と共通するもの有)
・市民としての身近な法律家、相談相手
・市民の役に立つ、任された仕事をしっかりこなす
・認知度をあげる
・他士業との交流・協調
・法手続きの専門家として法的紛争予防をする
・人権擁護 など
②「岡山青司協が目指すもの」
・問題提起
・考える前に思い切って活動すること
・フットワーク軽く時代に応じた内容、市民が必要とする活動
・自分自身のできないことを知ること、多くの仲間づくり
・現時点で業務(仕事)につながらないことでも興味をもったことに取り組む
ことができる環境づくり など
終わりに、全体を通しての感想ですが、このような状況の中で、準備を一生懸命にしてくださった実行委員の皆様、そしてご参加くださった皆様のおかげで、本当に良い式典・シンポジウムになったと思います。第1部でパネリストの皆様が熱く語ってくださったおかげで、第2部の活発な意見交換につながったのではと思います。私自身、周年行事に参加するのは初めてで、どのようなものか分からない状態でしたし、コロナ禍での開催ということでどんな雰囲気になるのだろうと不安もありましたが、終始活発で、和やかな雰囲気であったと思います。そして、皆で集まって色んな方の意見を聞き、その上で自分の意見を考え、共有していくことが、組織でエネルギーをもって活動するためにはとても大事なことであると感じました。
最後に、実行委員の皆様、パネリストの皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。そして改めてご参加くださった皆様や気にかけて声をかけてくださった皆様も本当にありがとうございました。
今後とも岡山青司協をよろしくお願い申し上げます。
(会長 國貞智子)
令和3年1月10日(日)セミナー及び専門職による無料相談会 in 岡山県立図書館
令和3年1月10日(日)、岡山県立図書館にて、セミナーと無料相談会を開催しました。
本セミナー及び相談会は、例年開催させていただいていますが、今回は、岡山地方法務局様とも共催させていただき、セミナーでは、岡山地方法務局の遺言書保管官に、自筆証書遺言書保管制度についてお話いただきました。
自筆証書遺言書保管制度は、その名のとおり、自筆で作成した遺言書を法務局に保管することができるというもので、令和2年7月10日から開始されました。
この制度を利用することで、遺言書の紛失や改ざんを防ぐことができるほか、遺言者の死亡後、裁判所の検認手続きする必要がなくなる、というメリットがあります。
詳しくは法務省のHPをご覧ください。また、制度の利用をご検討の方は、お近くの司法書士や法務局へご相談ください。
セミナー後の無料相談会では、司法書士、税理士、土地家屋調査士、法務局の職員が相談員として、市民の皆様のご相談をお聞きしました。
ご相談いただいた内容は、登記のこと、相続や遺言のこと、後見、境界問題、税金などさまざまです。
新型コロナウイルスの感染が拡大している状況で、本相談会も中止の可能性がありましたが、開催させていただきました結果、十数件のご相談がありましたので、お困りごとを抱えている市民の皆様が多くおられることを改めて感じました。
コロナの感染拡大防止にはもちろん配慮しなければなりませんが、身近な法律家として市民の皆様に寄り添うべく岡山県青年司法書士協議会では、随時相談会を開催させていただきます。
ところで、岡山県立図書館の蔵書数はとても豊富で、書店に置いていない本もありますので、まずは自分で調べてみるというときにもすごく便利ですよ!私もよく利用しています。
令和2年2月29日(土)定時総会が開催されました
2月29日(土)16時15分より、平成31年(令和元年)度定時総会が開催されました。
なお、例年の定時総会前研修については、新型ウイルスの感染拡大の状況に考慮して、残念ながら中止となっています。
総会にて、「あおでん」廃止の報告がされました。
当会では、平成17年より司法書士による無料電話相談「当番司法書士」を開始し、平成29年3月31日には「あおでん-あんしん岡山青年司法書士ダイヤル-」へリニューアルし、運営して参りました。
しかし、今般、令和2年3月31日をもって「あおでん」が利用していた電話転送サービスが廃止されることとなり、「あおでん」継続のため、後継サービスの検討を進めてまいりましたが、維持費用等諸般を考慮した結果、上記電話転送サービスの終了に合わせて「あおでん」も廃止することといたしました。
市民の皆様におかれましては、電話相談窓口は廃止となりますが、今後も随時相談会を開催する予定ですので、その折はぜひご相談ください。
(なお、岡山県司法書士会が運営する電話及び面談相談は、変わらずございます。)
さて、今年は当会が50周年を迎える年です。
現在は新型ウイルスにより大変な時期ですが、50年という節目を迎えますので、これまでを振り返り、心新たにこれからの活動に努められるような年にしたいと思います。
今年度もよろしくお願いいたします!
11月9日(土)~11月10日(日)調停・対話促進の技法トレーニング~基礎編
11月9日、10日の2日間、岡山県司法書士会館にて、『調停・対話促進の技法トレーニング~基礎編』が開催されました。
調停に興味…というよりも、普段の相談業務の中で、自分が話していることが上手く相手に伝わっているのか迷うことも多く、そのための工夫や方法を少しでも自分の中にフィードバックできたらいいなという思いで参加しました。
今回岡山で開催されたこともあり、顔なじみのメンバーが多かったためか、アウェイ感は少なく、個人的には割とリラックスした状態でトレーニングを受けることができました。
トレーニング中の数々のロールプレイは、事前にスタッフから、これはトレーニングなので恥ずかしいという思いを捨てて、役柄になりきって一生懸命に演じて欲しいと指示がありました。とはいえ普段の顔なじみや司法書士会の大先輩を相手に自己の感情を爆発させるのは、どこかやり辛い側面もあり、それでも真剣にやらないとお互いのトレーニングにならない…と意を決して相手に浴びせる言葉の悪さに若干自己嫌悪になるほどで、終わったときには頭も身体もへとへとでした。
ロールプレイ後、フィードバックの時間が比較的長く設けられており、互いに感想を述べながら、他人の意見に耳を傾けていると、気づかなかったことが多々ありました。一対一の互いの感情のぶつけ合いでは自分の思いなど殆ど伝えられていないこと、調停人が交わることで、また調停人が上手く当事者の思いをくみ上げてくれることでスムーズな解決に導ける可能性が高まること、そしてその技法は普段の相談業務にも十分使える内容でした。
中でも一番痛感したのは『いかに人の話を聞けていないか』ということでした。
単に聞くだけなら誰でも普通にできるのですが、それを理解し要約し、相手に安心してもらえるほど『聴く』ということがいかに大変なことなのか、それを自覚できただけでも大きな収穫だったと思います。
このトレーニングのために全国からここ岡山に集まり、スタッフも受講者もおかやまマラソンに負けないくらい熱い2日間を過ごしたと思います。皆さん大変お疲れさまでした。そしてありがとうございました。