岡山県青年司法書士協議会のブログ

岡山県青年司法書士協議会の日々の活動記録を公開しています

瀬戸内ハンセン病療養施設見学

9月4日(日)ハンセン病療養施設 邑久光明園・長島愛生園の見学に行きました。
前日の中ブロ研修から引き続きご参加くださった、岡山県会以外の方も含め、15人が参加しました。
当日は心配していた台風の影響もなく、予定通り見学することができました。
 
案内役の難波幸矢さん(瀬戸内ハンセン病人間回復裁判を支える会代表)にガイドしてもらいながら園内を周りました。
 
まず最初に訪れたのは邑久光明園にある、「御歌碑(みうたひ)」です。
 
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この碑には貞明皇后が詠まれた歌が刻まれています。
「つれづれの友となりても慰めよ ゆくことかたき我にかはりて」
~なかなか訪ねて行けない自分にかわって、友達となって寄り添ってあげてくださいね~という
施設の職員や仲間に向けて(一説には施設に植えられている桜の木に向けて)詠まれた歌です。
 
次に、「寺町」を訪れました。
入所者には、さまざまな宗派の方がおり、この寺町には日蓮宗真言宗真宗などの御堂が建てられています。
納骨堂には、すべての宗派の物故者が納骨されています。
 
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その後、園碑や桟橋・物資搬入通路などを見学し、光明神社を訪れました。
園内を一望できる高台にに建設された神社です。
 
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神社の敷地内にある狛犬の台座には、「滋賀縣癩根絶期成同盟」と刻まれています。
無癩県運動(ハンセン病患者のいない都道府県を目指す運動)をしていた滋賀県癩根絶期成同盟から寄贈されたものです。
 
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その後、監禁室を見学し、しのび塚公園を訪れました。
 
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この地には以前、火葬場が設けられており、同じ入所者の手によって火葬されていました。
「しのび塚」には、遺骨の残骨が納められています。
ほかにも慰霊碑が建てられており、毎年供養祭が行われています。
 
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最後に、愛生歴史館を訪れました。
 
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ハンセン病政策や、長島愛生園での出来事などを紹介する資料館です。
映像を見ながら、語り部の方の話を聞くことができるブースなどもあります。
 
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今回、私は初めての邑久光明園・長島愛生園を見学しましたが、
ハンセン病への偏見と差別の歴史を知る良い機会になりました。
 
皆さんも機会があれば、ぜひ訪れてみてください。