岡山県青年司法書士協議会のブログ

岡山県青年司法書士協議会の日々の活動記録を公開しています

40周年

前会長の佐藤です。
 
岡山県青年司法書士協議会は、昭和45(1970)年に誕生し、今年で創立40周年を迎えました。
 
もともと、司法書士という資格は、明治5(1872)年に「代書人」として誕生したものです。
 
ちなみに弁護士も同じ時に「代言人」として誕生しました。どちらも、近代的な裁判制度導入のため、
一方は当事者の代わりに書類を作成し、一方は弁論するというもので、当初はいわば車の両輪の
ような関係だったわけです。
 
それが、長い年月を経て、司法書士と弁護士とは異なる道を歩むことになりました。
 
弁護士が国民の権利意識の高まりと共にその受け皿として、名実ともに在野の法律家
としての道を歩むことになったのに対して、司法書士は登記という行政事務をその主たる活動
の場としたために、行政の側にも軸足を大きく残した存在であり続けました。
 
司法書士という資格は、本当に市民のために必要な存在なのか。
司法書士は、公務員なのか、法律家なのか。
青司協立ち上げ当時は、司法書士という資格の存在意義が問われた時代でもありました。
司法書士試験は国家試験になっておらず、法務局・地方法務局長の認可によって資格が
与えられていました。司法書士制度の発展のためには、まず国家試験の導入が喫緊の課題
でした。
 
40年前の我々の先輩司法書士は、そうした問題意識を受け、青年司法書士協議会を立ち上げました。
「本会は、法曹人としての自覚にたつ会員相互の緊密な結合により司法書士の進歩発展に
寄与することを目的とする。」(岡山県青年司法書士協議会会則第2条)
何と崇高で格調高い目的でしょうか。国家試験導入前にも関わらず、「法曹人としての自覚」
とは、すごいな、と思います。
 
こうした先輩方の情熱が、昭和53(1978)年の国家試験制への移行、平成14(2002)年の簡裁
代理権の獲得へとつながっていくことになります。
 
現代に生きる我々も、先輩方の思いを受け継ぎながら、頑張っていかなければいけませんね。
 
最後に、青司協40周年記念の1泊温泉旅行も10月末に予定していますから、OB・OGの皆さまも
現役会員の皆さんも奮ってご参加くださいね~